みなさんこんにちは。

アーバンハートクリニックです。

福岡市西区今宿にあり、内科循環器内科を診療しています。

 

さて、今年もインフルエンザワクチンの季節になりました。

ここで、インフルエンザについてお話します。

 

インフルエンザについて

インフルエンザウイルスに感染すると、1~3日後に発熱、頭痛、筋肉痛などが突然あらわれ、その後にせきや鼻水がでるようになります。普通の「かぜ」と比べて症状が強くあらわれますが、多くの場合、1週間ほどで自然に治まります。
高齢の方や慢性疾患をかかえている方では重症化するリスクが高いです。
子どもでは中耳炎や気管支喘息などを合併する場合があり、まれではありますが、インフルエンザ脳症をおこすこともあります。

インフルエンザワクチンの効果

インフルエンザウィルスには様々なタイプがあり、毎年流行するタイプが異なります。日本の研究機関で検討してワクチンのタイプを決定します。

インフルエンザワクチンは不活化ワクチンのため、感染力は全くありません。しかし、もともと免疫量が高くて元気な方は、少し倦怠感がでたり、微熱がでることがあります。これは、免疫反応であって、感染ではないのでご安心ください。

インフルエンザワクチンを接種しておくと、インフルエンザウィルスの感染を防ぐのではなく、発症を抑えると考えてください。

つまり、インフルエンザウィルスが体内に入ると、これは「感染」となりますが、ワクチンをうっておくと、体の免疫が反応することにより「発症」を抑えることになります。

子供や高齢者の方で、免疫反応が少し弱くなっている可能性がある方だと、ワクチンを接種していても、発症する可能性があります。しかし、ワクチンを接種していれば、少しでも免疫が反応するので、発熱などの症状が軽減されることが多いです。

 

インフルエンザワクチンを接種する前に

  • ワクチンの効果と副反応について十分理解しましょう。
    ワクチン接種を受ける人、またはご家族の方は、ワクチンの効果や副反応など注意すべき点について、説明書きを十分に理解してください。

ワクチンを接種できない方

  • 明らかに発熱している人(通常37.5℃以上)
  • 重篤な急性疾患にかかっている人
    急性で重症な病気にかかっている人は、その後の病気の変化も分からないため、ワクチン接種を行うことはできません。ただし、軽症と判断される場合には接種を行うことができますので、ご相談ください。
  • 過去にインフルエンザワクチンに含まれている成分でアナフィラキシーをおこしたことがある人
    アナフィラキシーとは、通常、ワクチン接種後30分以内にあらわれるアレルギー反応です。
    汗がたくさん出る、顔が急に腫れる、全身にひどいじんましんが出る、吐き気や嘔吐、声が出にくい、息が苦しいなどの症状や、ショック状態になるような、はげしい全身反応がみられます。

ワクチン接種に注意が必要な方

次の人は、医師が健康状態や体質にもとづいて、接種が可能かどうか判断します。

  • 心臓や血管、腎臓、肝臓、血液の障害や発育の障害などの基礎疾患がある人
  • 他のワクチンの接種を受けて、2日以内に発熱があった人や全身性の発疹など、アレルギーが疑われる症状が出たことのある人
  • 過去にけいれんをおこしたことのある人
    けいれんのおこった年齢、そのとき熱があったかどうか、その後けいれんがおこっているか、受けるワクチンの種類などで条件が異なります。必ず医師に相談してください。
  • 過去に免疫に異常があると診断されたことがある人や両親や兄弟に先天性免疫不全症の人がいる人
  • 間質性肺炎や気管支喘息などの呼吸器の病気がある人
  • インフルエンザワクチンの成分に対してアレルギーをおこすおそれがある人
  • 鶏由来のもの(鶏卵や鶏肉など)にアレルギーをおこすおそれがある人
  • 妊婦または妊娠している可能性がある人
  • 他の薬を使用している、新たに薬を使用する予定のある人
    併用する場合、注意が必要な薬があります。医師または薬剤師に相談してください。
  • 最近、他のワクチンを接種している人
    すでに生ワクチンの接種を受けている場合、生ワクチンの接種4週間後からインフルエンザワクチンを接種することができます。
    すでに不活化ワクチンの接種を受けている場合、不活化ワクチン接種1週間後からインフルエンザワクチンを接種することができます。

ワクチン接種後に気を付けること

  • 接種当日は激しい運動を避けてください
  • 接種当日は接種部位を清潔に保ってください
  • 接種後は健康状態によく気をつけてください
    接種部位の異常な反応や体調の変化、高熱、けいれんなどの異常を感じた場合は、すぐに医師の診察を受けてください
  • 接種後に、アナフィラキシーがおこることがあります。
    アナフィラキシーは通常接種後30分以内におこることが多いので、この間接種施設で待機するか、すぐに医師と連絡をとれるようにしておいてください
  • インフルエンザワクチンは、添加物としてチメロサールを含んでいます。
    チメロサールを含む製剤で、発熱、発疹、じんましん、紅斑、かゆみなどの過敏症があらわれれたとの報告があります。こうした症状があらわれたら医師の診察を受けてください
  • 他の医師を受診したり、他のワクチンを接種する場合は、必ずこのワクチンを接種したことを医師、薬剤師または看護師に伝えてください。

 

今年も、ワクチンは昨年と同様に少ないことが予想されます。

皆様にご迷惑をおかけすることがありますが、ご容赦頂ければ幸いです。

 

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